遠投性と正確性の両立 下の図はフライ・ロッドの重要な特性でもある遠投性と正確性について、代表的なロッド・アクションとの関係を一般化した図です。 各種ロッド・アクションの特徴 ファスト・アクション・ロッド(ティップ・アクション・ロッド)は中間部からバット部が硬い為、キャスト時のブレは少なく正確性は高くなりますが、中間部、バット部が曲がらない為、キャストする為の大きなエネルギーが蓄えられず、遠投力は低くなります。 反対に、スロー・アクション・ロッド(パラボリック・アクション・ロッド)の場合はロッド全体が曲がり、大きなエネルギーが蓄えられ、遠投力は高くなりますが、全体的に曲がる為、フォルスキャストなどの際に、ロッドの横ブレが大きくなり、正確性に欠けることになります。 いわゆる、ミディアム・アクション・ロッド(セミパラボリック・アクション・ロッド)は両者の中間の特性を狙い、正確性と遠投性の両立を考慮したものと言えます。 しかしながら、正確性と遠投性の両立は理論的に困難な為、ロッドの特徴として、大きく分けると正確性重視、遠投性重視、両者のバランス重視の3種類に分類されます。 それらに対しデュアル・フレックス・ロッド(DFFR)の場合はキャスト方向はパラボリックに、横方向はファスト・アクションのロッドにと自在に設計できます。 このように、既存のロッドの限界を超えたDFFRは、正確性と遠投性を兼ね備えた、革新的なロッドと言えます。 さらには、DFFRは従来のロッドの限界を超え、新しい可能性を持つロッドを生み出すことができると言えます。 |