デュアル・フレックス・バンブー・フライロッド
工房 渡辺
図1はデュアル・フレックス(DF)ロッドの基本的な特性を表しています。
ロッドの先端に同じ負荷をかけた時、キャスト方向と水平方向のロッドの曲がり具合を示しています。DFフライロッドは扁平六角構造により、サイド側が強くなっている為、キャスト方向(赤線)より水平方向(青線)の方が曲がり難く、横ブレが少なく安定したキャスティングが可能となります。
図2は一般的なロッドの特長を表しています.
(あくまで理論的な傾向ですので、実際のロッドが全てこの様な範囲にあるわけではありません。)DFロッドは横ブレが少なく、正確性と遠投性を両立させる事が可能です。
更に従来のロッドでは不可能な重量分布のロッドを作り出せる為、独特のキャスト感覚を持つロッドが実現できます。
図3はデュアル・フレックス(DF)構造の大変重要な特性を示してものです。赤い点は従来のロッドのある強度、重量を基準値として示したものです・
当然のことですが、従来のロッドでは強度(ロッド径)が決まれば、その重量はただ一点だけ定まります。グラフの横軸は中空の肉厚(肉厚/ロッド径、ロッド径×0.5位置は中実点です)、縦軸は重量比(中空ロッドの重量/基準ロッドの重量)です。このグラフは中空ロッドを基準ロッドと同じ強度にした場合、肉厚と重量の関係を表しています。青線は正六角中空構造(通常の中空ロッド)の重量、茶線はDF構造の重量変化です。
肉厚を変える事によって重量が、正六角中空構造では基準値の1.0〜0.45程度、DF構造では扁平率を2にした場合、1.25〜0.6程度まで変化します。
つまり、DF構造では扁平率、中空肉厚を変えることにより、同一強度で重量を重くも、軽くも、自由に設定する事が出来ます。
即ち、同じ強さのロッドでも重量分布の異なるロッド、言い換えれば特長の異なるロッドを自在に作ることが出来ることになります。
図1 DFロッドの曲がり特性
中空・扁平六角断面構造
図2 各種ロッドの一般的な特徴
図3 中空肉厚比による重量変化
中空・扁平六角断面をもつ革新的バンブー・フライロッド
** ”5 ”シリーズ ミディアム・ファースト・アクション シリーズ **
7’6”、8’などの長めのロッドに採用されています。パラボリック・アクションをベースにしていますが、独特の重量配分により、近距離ではファスト・アクション的な軽快なキャストが可能です。全体的には現代的なアクションを持つロッドと言えますが、遠距離のキャスティングではパラボリックな特性が十分に発揮され、楽にロングキャストを楽しむことが出来ます。また、高番手のWF、SHラインなどではパラボリックな特性が十分に生かされ、優れたシュート力を発揮します。
7’6”:MODEL-3525(#2-5) MODEL-3537(#3-7) 8’:MODEL-1525(#2-5)
MODEL-1537(#3-7)
** ”7 ”シリーズ ミディアム・アクション シリーズ **
6’6”:
MODEL-7725(#2-5) 7’:MODEL-5725(#2-5)
** ”9 ”シリーズ スロー・アクション シリーズ **
7’、7’6”、8’ 用に設計されたシリーズです。ゆったりしたキャスティングを好む方には最適なロッドです。伝統的なヨーロッパ・スタイルのアクションの流れを引くロッドと言えますが、”全体的に曲がり”ながらも”重くないアクション”であり、”ゆったりし過ぎ”ず、新しい感覚のスロー・アクション・ロッドです。また、独特の重量配分によって、近距離でのキャスティングでは軽快に、中・遠距離のキャスティングではパラボリックな特性が十分に発揮されます。デュアル・フレックスの特徴である、サイド側の剛性の強さにより、スロー・アクションでありながら、高番手ラインでも安定したフォルス・キャストやサイドキャストが可能になっています。さらに、高番手のWF,SHラインではパラボリックな特性が十分に生かされ、優れたシュート力を発揮します。
7’:MODEl-5925(#2-5) New 7’6”:MODEL-3925(#2-5) MODEL-3937(#3-7)
8’:MODEL-1925(#2-5) MODEL-1937(#3-7)
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