* ”5”シリーズと”7”シリーズロッドの設計上の相違 * |
![]() 図 1 ここでは、特に先端部分(0〜30”ぐらい)に注目して見ます。 Model 3525(7’6”)のトップセクションの曲率カーブはModel 5725(7’)のトップセクションよ り0”〜25”の間は大きく(柔らかく)なっています。逆に25”〜35”の間は逆の関係になっています。これらの特性を図2.の各セクション毎の重量で比較してみますと明らかにModel 3525のトップセクションの方が軽くなっています。 また注目すべき点は、Model 5725と同一のロッド強さを持つ伝統的な六角中実ロッドのトップセクション(0〜30”まで)の重量がModel5725より軽くなっていることです。 これは既に、説明していますように扁平六角断面を持つModel5725の方が重くなっているわけです。 つまり、同じ強さを持つロッドでも、重量は自由に設計できることになりま |
![]() 図 2 これらの相違がModel5725とModel3525のキャスト感覚に大きく影響しています。 トップセクションの重いModel5725(7’)は短いロッドの割に適度に”ゆったり”したキャスト感覚を持ち、且つトップが重いにもかかわらず、扁平六角構造のため、横ぶれが少なく、安定したキャストが可能となっています。 またトップセクションの軽いModel3525(7’6”)は長さを感じさせない”軽快な”キャスト感覚を持っているわけです。 無論、トップセクション部分だけの特性ではなく、それに続く部分の特性(曲率、重量など)も大きく影響してきます。 ちなみに、実験用として設計した#5725同一特性を持つ伝統的な六角中実ロッドは、Model5725よりシャープなキャスト感覚を持つロッドになっています。 |
![]() 図3 図3.は各モデルのストレス・カーブを参考として示しておきます。 Model5725と同一強さの伝統的な六角中実ロッドでストレスカーブが異なるのは断面形状が異なっているためです。 これからも、各種断面形状のロッドを設計する場合にはストレス法より曲率法が便利なことは理解されることと思います。 |