[ デュアル・フレックス・ロッド(DFロッド)とは ]

 

                                               図1.フライ・ロッド断面図

 図1.はロッドの断面形状を示しています。 (1)は従来のロッドの正六角断面、(2)はDFロッドの扁平六角断面です。

 この扁平形状により、ロッドはキャスト方向より水平方向(横方向)が強くなります。 また、本ロッドでは軽量化のために中空構造を、
耐久性向上の為、材料自身にオイルを滲み込ませています。

 

                                 図2.デュアル・フレックス・ロッドの曲り特性

 図2.はDFロッドの同一負荷で水平(横)方向、キャスト方向の曲りを示しています。 キャスト方向に比べ、水平方向は曲がりは少なく
、より強く(硬く)なっています。 この様にDFロッドはキャスト方向と水平(横)方向の特性を個別に設定できる点、更に革新的な事は同じ強さ
のロッドで重量分布の異なるロッドが無限に作り出せる事です。


(1)デュアル・フレックスロッドのキャスティング特性

      

                                      図3.各種ロッドの一般的な特徴

 一般的にはファスト・アクションは正確性は高いが遠投性に弱点があり、パラボリック・アクションは遠投性は高いが正確性
に弱点があり、セミパラボリック・アクションは正確性遠投性のバランスが取れていることを示しています(図3)。

 つまり、正確性を高くするには手元側(バット側)を強くして横方向にぶれない事が必要で、必然的にファスト・アクションになります、
その為にバット部に大きなキャスト・エネルギーを貯められず遠投力は低下します。

 これに反し、遠投性を高めるにはバット部を含め全体に曲り、大きなキャスト・エネルギーをロッドに貯める事で必然的にパラボリック・
アクションになりますがその為ぶれやすくなり正確性に対しては弱点となります。

 DFロッドではキャスト方向の特性と横方向の特性を別々に設計できるため、キャスト方向はパラボリック特性に、横方向はファスト・
アクション特性にできます。

 その為、ファスト・アクションとパラボリック・アクション両者の利点を同時に実現でき、正確性と遠投性が両立させる事が出来る訳です