[ デュアル・フレックス・ロッドの自在な重量分布について ]

 第1図はデュアル・フレックス・ロッドの特徴である“扁平率”と“中空率”による重量変化を表した図です。

 赤丸印は従来のロッド(ソリッドなロッド)のある強さ(剛性)での重量を基準値として表示しています。

  
                図1. 扁平率と中空率によるロッド重量の変化範囲

 変数扁平率(短径と長径の比率)を表し、縦軸は重量比で“”は基準重量と同一である事を意味し、横軸の中空率“0.5
は中空では無い状態(中実、ソリッド)を示します。剛性一定、扁平率一定で、中空率を変えた場合、基準重量より重い範囲と軽い
範囲があることを示しています。 従来のロッドでは強さ重さが一義的に決ります。 これに対し、デュアル・フレックス・ロッドでは
図1で示したように同じ強さ(剛性)でも、扁平率、中空率を変えることにより重量を自在に変化させる事が出来、従来では実現できな
かった同じ強さのロッドでも様々な重量分布を持つロッドが実現できる事になります。

  
             図2.1インチ・セクション毎の重量分布

 図2はある8‘#6用ロッドの1インチ・セクション毎の重量を表したものです。

 図はロッドの強さ(剛性)同一で、ソリッドロッド、中空ロッド、デュアル・フレックスロッドの重量分布図の一例です。

 図に示されている様にデュアル・フレックスロッドは従来のロッドでは実現不可能な重量分布が実現できています。

 図3は同一剛性で重量分布を変えることによりアクションを変えたデュアル・フレックスロッドの一例です。ミディアム・アクション
“7X”シリーズ中のライト・アクション“71”シリーズ(57125Model)、ミドル・アクション“75”シリーズ(57525Model)、

 
               図3.ミディアム・アクション“7X”シリーズの重量分布

ヘビー・アクション“79”シリーズ(57925Modelの重量分布を示しています。

 各シリーズは同一負荷同一曲がりを示しますが、端から10インチ〜35インチ間の重量分布を変えています。